ベルト長さ計算 フリーウェア Windows98/XP (Win10)
最大40個のプーリーのサイズと位置を入力し、ベルトやチェーンの長を計算するプログラムです。
実際のベルトには限定された歯数しかありませんが、このプログラムには、得られた仮のベルト長から、指定のベルト長にした場合のプーリー位置を求める逆計算機能もあります。また各種歯付ベルトのピッチ円とのオフセット量も内蔵しているため、歯のない丸テンションローラーを歯付きベルトの歯面および非歯面側にも実外径のまま配置することができます。ただし、チェーンスプロケットの歯数が少ない場合は誤差が生じるため注意してください。
Win10以降の場合は、解凍後に互換モードで実行する必要があります。エクスプローラーでBelt.exeを右クリック→プロパティ→互換性→互換モードでこのプロパティを実行→推奨設定を使用する→プログラムのテスト これでプログラムの実行が確認できたらプログラムの設定を確定します。
使用方法
プログラムを開始すると、プーリーの個数を尋ねてきますので入力します。プーリー個数は2個以上、40個以内です
プーリー個数分の表が作成されます。
プーリーの番号:
右下の説明図にあるように、
プーリー1はベルトの内側に掛かっている何れかのプーリーとしてください。
そして、
プーリー1を反時計方向に回転させた時に、ベルトが出て行く方向にあるプーリーを2とします。
外配置プーリー:
ベルトの外側に接するプーリ―の場合はチェックを入れます。
丸プーリー:
歯が無い丸プーリーにチェックします。平ベルトは丸プーリー扱いとしてください。
歯数/直径:
歯付プーリーの場合は歯数を、丸プーリーは直径(mm)を入力します。
丸プーリーの直径は、べルトの歯の有無や裏表に係わらず、
実際のプーリー直径を入力します。ピッチ円からのオフセット距離は自動補正されます。
X座標、Y座標:
特定のプーリー位置を原点にするのではなく、座標原点は任意に定めることができます (プーリー位置はマイナス値であっても構いません)
ベルト種:
平ベルト(厚さ任意)、ローラーチェーン(P6.35〜選択)、ラダーチェーン(P3.75)、MXL、XL、L、P2M、P3M
注)チェーンは多角形状にスプロケットに掛かりますが、計算は円弧で代替しています。特に歯数の少ないスプロケットの場合は誤差が出ますので注意してください。
設計例のCAD図:
C1=20MXL C2=φ19の丸プーリーを外掛け C3=24MXL C4=30MXL
入力画面
ベルト種を指定して、各プーリーの歯数(直径)とXY座標を入力してベルト長計算を実行すると、ベルト長が表示されます。
このままではベルトピッチ数が端数なので実際のベルトには適合できません。
ベルト長の逆計算
指定するピッチ数を入力します。
1回目に算出された235.33に近い値で実際に使えるベルトピッチを探し、
指定するピッチ欄に値を入れるか、参照ピッチ欄から選びます。例では240を選択しました。
次に、位置を変化させるプーリーの番号を入力します。位置を変化させる方向は、X、Y、角度 の中から選択
してください。例ではプーリー2を上下方向(Y)に移動させます。支点運動する従動プーリーの場合は「角度」を
選択して、回転中心のXY座標を入力してください。
「逆計算実行」ボタンを押すと、求める新しいプーリー位置が表示されます。
1回で正確な位置が求められなかった時は2回押すこともできます。解が得られない場合は警告が出ます。
なお、このプログラムではベルトとプーリーの巻きつき角度(歯数)等も表示されますので、適不適を判断する
ことができます。(ベルトに掛かる歯数と負荷の関係は各ベルトメーカーの資料を参考にしてください)
また、単一のテンションプーリーの回転でベルト長を変化させるのではなく、
複数のプーリー群を回転移動させてベルト長の計算をすることもできます。(入力は紫色の部分) 回転移動するプーリーをチェックし、回転中心座標を入力し、ステップ角度とステップ数を入力して実行を押します。特定のプーリー群を支点運動させる機構の検討に使うことができます。
注意)
このプログラムは管理人が自身の設計作業に使うために開発してきたものです。それなりに実績のあるプログラムですが、ご使用に当たっての責任を負うものではございません。(管理人)
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