非Excel的利用法



ページ単位で表示する

エクセルの重要な機能は、セルと呼ばれるたくさんのマスの中にデータを入れて、これらを互いに計算したり、表示することです。 EXCEL2010 の場合、セルの最大行数は1048576行、最大列数は16384 あり、とてつもなく広いシートを使うことができるのですが、これを1枚の用紙の上に印字することはもちろんできません。
プリンターに出力する必要がある場合は、ワードと同じようにページ単位にした方が便利です。ページ単位表示するには、

 表示 → ページレイアウト 

を使うと、以下のように1ページ毎に表示することができます。



● ページ数を表示する
ページレイアウトにしておき  挿入 → ヘッダーとフッター で
 下図のようにヘッダーとフッターのデザイン画面から1ページまたは1/?ページを指定します。







帳票の項目覧をデザインする

1ページの中に、罫線で項目覧を作る方法です。表示は 表示 → ページレイアウト にしておきます。

● 例えば、列Bと列Cの幅を指定するには、 "B"と"C"の二つの列記号を選択 → 右クリック → 列の幅 を指定し、幅の数値を入力します。選択した列の幅が全て指定寸法になります。



● 数値ではなく、BとCの境界付近をポイントすると表示される →│← を押さえて動かすこともできます。


● セルとセルの境界線に罫線を引くには、
 罫線の境界の範囲を選択して → 右クリック → セルの書式 から 罫線タブをクリックし、



 線のスタイルを指示し、枠線の線を表示または非表示するか指定しOKします。

 項目名は、セルをダブルクリックして文字を入力します。
 文字の位置は、セルを選択して、 右クリック → セルの書式設定 → 配置タブ で、横位置を中央揃い などに指定してセルを結合することもここでできます。

 下図は、こうして作成した帳票の例です。


● なお、連続した項番を作る方法は、
最初のセルに先頭データ(例えば1)を記入して、 
ホーム → フィル(下図の赤い矢印位置) → 連続データ作成 をクリック



列と加算にチェックを入れ、停止値を入れてOKします。




● できた帳票を、新しい頁にコピーするには、
 先頭の行番号からページ最後の行番号(例えば1〜59)を選択した状態で → 右クリック → コピー
 → 2ページ目の先頭行を選択して → 右クリックで 貼り付け(P)を指示します。


セルに画像を貼り付ける


方法1) 画像ファイルを使う
画像を貼り付ける位置をクリックして → 挿入 → 図 から、画像のファイルがあるフォルダを指定し、ファイルを挿入します。


方法2) 画像ファイルの一部を使う
画像の簡単な加工ができる「Windows ペイント」のアイコンをデスクトップに作っておくと便利です。
 スタート → Windowsアクセサリ から「ペイント」を左ボタンで押さえてデスクトップ画面まで引き摺ってきて落とす。

Paint は各種の画像ファイルを表示、範囲選択、コピー、貼り付けや、文字入れ、簡単な図形の作図、消し、サイズ変更などができるソフトです。


【Paintのツール画面】



ペイントもエクセルも、右上の「元に戻す(縮小)」 ボタンを押して全画面ではなく、少し小さくしておきます。こうすることで双方のプログラムを共に使うことができます。


Paintの、 ファイル→開く から、画像ファイルを指定して開きます。
  ホーム → 選択 左ボタンを押しながら範囲を囲んだら → 右クリック → コピー → OK します。

エクセルを開き→右クリック→貼り付け を指示します。
画像の位置と大きさ、角度を調整することができます。



方法3) 画像を楕円に切り取って使う 
ディスプレイに表示されている画像を、直接Paintに取り込む場合は、 PrtScn キーを押し、
Paintを実行して ホーム → 貼り付け で全画面を表示したら
ホーム → 選択 → 左ボタンを押しながら取り込む範囲を囲み → 右クリック → コピー → OK

(ファイルからの場合はPaintでファイルを開き、方法2同様に必要な範囲をコピーしておきます。)

エクセルを開始し、 挿入 → 図形 → 円/楕円 で楕円をエクセル画面に作ります。

楕円を右クリック → 図形の書式設定 → 塗りつぶしタブの〔塗りつぶし(図またはテクスチャ)〕 をチェックし、
「図の挿入」に 「クリップボード」 を指示します。


 これで上図のように、クリップボードに取り込んでおいた画像で楕円を塗りつぶすことができます。

 画像の外側の縁を消す場合は、図の書式設定で 線の色 → 線なしをチェックします。


クリップボード
クリップボードとは、Windowsの内部メモリで、文字データや画像データを一時的に蓄えることができます。

選択しておいてから 右クリック → コピー  でクリップボードにデータをコピー、
右クリック → 貼り付け で、クリップボード内のデータをペースト(吐き出し)できます。

なお、右クリックから操作するのではなく、キー入力で直接操作することもできます。
 Ctrl キーを押しながら C キー → コピー
 Ctrl キーを押しながら V キー → ペースト

このテクニックは、広範囲に使え、Eメールやブラウザの文字(含むPDF文字)をワードやエクセルに転記する場合も使えます。


エクセルのワード的使い方

エクセルのセルは、数値や項目名として使うには便利ですが、長い文章には適していません。長い文章を扱う場合はテキストボックスを使います。

挿入 → テキストボックス で、マウスを押しながら文章を入れる箱の範囲を決めます。
ボックスの辺にマウスのカーソルを合わせて押しながら位置移動、上下左右と四隅のハンドルでボックスの寸法を変更します。


 テキストボックスを右クリック → 図形の書式設定 → テキストボックス タブ→文字列の方向 で
 縦書き/横書き の指定や段組の指定ができます。
 下例は、縦書きの2段組み テキストボックス。



 テキストボックスの枠線は、線の色 → 線なし で消すことができます。
 複数のテキストボックスで新聞の紙面のような構成にすることもできます。

)テキストボックスはこのように、長い文章をレイアウトするには適していますが、ワードの本文作成に用いられる文書機能に比べると幾つかの点で制限があります。例えば、検索機能が働かない、あるいはルビを振る機能がありません。
ただし、ワードの文章処理能力がすべて優秀かというとそうではなく、例えば本文を段組みにはできますが、テキストボックスの文章を段組みにすることはできないなどの弱点もあります。同じマイクロソフト製品とはいえ、ワードとエクセルではかなり異なっているのです。


図形やテキストボックスを枠線に位置合わせする

複数のテキストボックスや図形の位置を、エクセルの枠線に合わせると美しいレイアウトが得られます。

 テキストボックスや図形を選択 → 書式 → 配置 → 枠線と合わせる

この状態でテキストボックス、または図形を動かすと、枠線に合う位置で動きが軽くスナップされるので位置合わせすることができます。


波線の描き方
必用な長さののテキストボックスを作り、テキストボックスの中にスペースで文字列を作ります。
文字列を選択し、右クリックで フォント→下線 から波模様を選びます。
線ができたら、テキストボックスを選択して角度を付けます。


作図機能

デザイン専用のソフト程、自在に描画できる訳ではありませんが、エクセルも使い様によっては魅力的な作図ツールになります。

●  表示 → 枠線 のチェックを外すとセルの枠は非表示になり、全面が巨大なキャンバスになります。

●  挿入 → 図形 から、各種図形を描くことができます。

●  例えば 円を描き 右クリック → 図形の書式設定 → 塗りつぶし → 色を選択
 で、塗りつぶされた円や楕円を作図できます。

●  塗りつぶし(グラデーション)/(図またはテクスチャ)、および透過性などの効果も使うことができます。



こうしてできた円や楕円を更に変形させていくことができます。
図形を選択した状態で、 右クリック → 頂点の編集 
こうすると、動かせる図形の頂点が表示されるので、頂点(下図の黒い点)を移動して図形を変形させることができます。


図形の輪郭にカーソルを合わせ、 右クリック → 頂点の追加 → 追加する位置をクリック
で、より複雑な図形に変形することができます。
頂点を右クリック → 頂点の削除 もできます。

● 円ではなく 「曲線」を使うことで最初から目的に近い図形を描き、後に頂点の編集をすることもできます。

● 色彩は、図形の書式設定→塗りつぶしの色の透過性 あるいは 色→その他の色 からRGB設定

● 「描く」「変形する」以外の、もう一つのテクニックは「隠す」です。
下の左側の尖がりコーンのような図形は 挿入 → 図形 を探しても見当たりません。実は右側の図を見ると解かるのですが、三角形の底辺付近に楕円を描き、この楕円を、右クリックして、際手前に移動し、
 右クリック → 図形の書式設定で白で塗りつぶし、線なしに設定しています。















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